Nano Bananaで5枚の絵本を作ってみた!AIが描く小さなロボットの地球冒険記
たった5つの指示で完成した、心温まるストーリー
「画像生成AIで連続したストーリーを作るのは難しい」
そんな常識を覆したのが、Googleの最新画像生成AI「Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)」です。今回、実際に5枚の画像で構成される短編ストーリーを作ってみました。
テーマは「小さなロボットが地球にやってきて、人間の子供と友達になる話」。まるで絵本のような、心温まる冒険物語です。
使用したプロンプトはこれだけ
実際に使用した指示は、以下の5つだけです:
- 「小さなロボットのキャラクターを作って」
- 「このロボットが宇宙船から地球を見下ろしているシーン」
- 「同じロボットが地球に着陸したシーン」
- 「同じロボットが人間の子供と出会うシーン」
- 「同じロボットと子供が一緒に遊んでいるシーン」
特別な技術も、複雑なプロンプトも必要ありませんでした。普通に日本語で話しかけるだけです。
ストーリー展開:5つのシーン
シーン1:小さなロボットの誕生
最初の指示で生成されたのは、丸いフォルムの愛らしいロボット。大きな目と小さなボディが印象的なキャラクターが誕生しました。
ここで重要なのは、このロボットの特徴がこの後のシーンでもしっかり維持されるかどうか。これがNano Bananaの真価が問われるポイントです。
シーン2:宇宙から地球を見下ろす
2枚目では、同じロボットが宇宙船の窓から地球を眺めています。
驚いたのは、ロボットの顔の特徴、体のプロポーション、色合いまで、1枚目とほぼ完璧に一致していること。背景が大きく変わっても、「同じキャラクター」として認識されています。
シーン3:地球への着陸
3枚目では、ロボットが地球に降り立つシーンです。
背景は宇宙から地上へと変わり、ロボットのポーズも変化していますが、キャラクターの一貫性は保たれたまま。まるで本当にストーリーが進行しているかのようです。
シーン4:運命の出会い
4枚目は、ロボットが人間の子供と出会う感動的なシーン。
ここで新たなキャラクター(子供)が登場しますが、ロボットの特徴は変わらず維持されています。2つのキャラクターが同じ画面に登場しても、一貫性が崩れないのは見事です。
シーン5:友情の始まり
最後の5枚目では、ロボットと子供が一緒に遊んでいる微笑ましいシーンです。
ここまで来ると、もはや「連続した物語」として完全に成立しています。5枚の画像が自然につながり、1つのストーリーを語っています。





実際に作ってみて感じたこと
圧倒的なキャラクターの一貫性
従来の画像生成AIでは、同じキャラクターを複数のシーンで描くと、顔や体の特徴が微妙に変わってしまうことが多くありました。
しかしNano Bananaは違います。5枚すべてで、ロボットのデザインが驚くほど一貫していました。目の形、体のバランス、色調まで、「同じキャラクター」として完璧に認識されています。
会話するように作れる手軽さ
特別なプロンプト技術は不要でした。「このロボットが〜しているシーン」と普通に話しかけるだけで、前の画像の文脈を理解して次のシーンを生成してくれます。
まるでイラストレーターと打ち合わせをしているような、自然な制作体験でした。
想像以上のストーリーテリング能力
各シーンが単独で見ても魅力的なだけでなく、5枚並べると自然と物語が浮かび上がってきます。
「宇宙からやってきた小さなロボットが、地球で友達を見つける」という起承転結のある物語が、たった5つの指示で完成したのです。
制作時間はわずか5分
驚くべきことに、この5枚の画像を生成するのにかかった時間は、わずか5分程度。
各画像の生成時間は1〜2秒。あとは次の指示を考える時間だけです。従来の方法で絵本を作ろうとしたら、何日もかかる作業が、たった5分で完成してしまいました。
こんな使い方ができそう
この体験を通じて、Nano Bananaの可能性を感じました:
絵本の制作 子供向けの短編絵本なら、アイデアさえあれば誰でも作れます。
マンガのプロット確認 本格的に描く前に、ストーリーの流れを視覚的に確認できます。
プレゼン資料のビジュアル化 ストーリー形式のプレゼンテーションに、一貫性のあるキャラクターを使えます。
SNS投稿用の連載コンテンツ 定期的に投稿する連載もののキャラクターを簡単に作れます。
子供との創作活動 子供のアイデアをその場で形にして、一緒に物語を作る体験ができます。
課題も少しだけ
完璧というわけではありません。いくつか気づいた点も:
- 細かい部分(手の指の本数など)は多少変化することがある
- キャラクターの向きや角度によって、若干の違いが出る場合がある
- 複雑なポーズや構図では、一貫性が保ちにくいこともある
ただし、これらは「気づかなければ分からないレベル」の違いです。ストーリー全体の流れを損なうものではありません。
初心者でも今すぐ試せる
この記事を読んで「自分にもできるかな?」と思った方、安心してください。
必要なのは:
- Googleアカウント(無料)
- Geminiアプリへのアクセス
- 作りたいストーリーのアイデア
それだけです。特別なスキルは一切不要。私も画像生成AIの専門家ではありませんが、こうしてストーリーを作ることができました。
実践のコツ
実際に試してみたい方へのアドバイス:
最初のキャラクターは具体的に 1枚目の指示で、キャラクターの特徴をある程度明確にしておくと、その後の一貫性が保ちやすくなります。
「このロボット」「同じキャラクター」を使う 次のシーンでは必ず「このロボット」「同じロボット」という言葉を入れることで、前の画像との連続性を明確に指示できます。
シーンの変化は段階的に いきなり大きく変化させるより、少しずつシーンを変えていく方が自然な流れになります。
気に入らなければやり直せる どれか1枚が気に入らなければ、その時点から別の指示を出してやり直せます。柔軟性が高いのもNano Bananaの魅力です。
まとめ:新しい創作の扉が開いた
Nano Bananaを使って連続ストーリーを作ってみて、確信しました。
「誰もがストーリーテラーになれる時代が来た」と。
絵が描けなくても、複雑なソフトが使えなくても、心に浮かんだストーリーを形にできる。そんな未来が、もう目の前にあります。
あなたもGeminiアプリを開いて、自分だけのストーリーを作ってみませんか?きっと、想像以上の体験が待っています。
今すぐ試す: Gemini アプリ
使用したプロンプト一覧:
- 小さなロボットのキャラクターを作って
- このロボットが宇宙船から地球を見下ろしているシーン
- 同じロボットが地球に着陸したシーン
- 同じロボットが人間の子供と出会うシーン
- このロボットと子供が一緒に遊んでいるシーン
制作時間: 約5分 使用モデル: Gemini 2.5 Flash Image (Nano Banana) 料金: 無料
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