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ちえぞう
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iPadでアプリ開発はできるか?iPhone信者がたどり着いた結論

目次

はじめに:iOS開発への憧れと挫折

私はiPhone信者です。だからこそ、アプリ開発を始めるなら当然iOSアプリから!と思い込んでいました。

最初に選んだのはMonaca。HTML/CSS/JavaScriptでiOS/Android両対応のアプリが作れるという触れ込みに惹かれ、14日間の無料トライアルを利用してアプリを一つ作ってみました。

開発自体は順調でした。プログラミングの知識はありませんので、Claude AIにコードを書いてもらってサクサクと進み、アプリの基本機能は完成。「これはいける!」と思った矢面に立ちはだかったのが広告機能の実装でした。

広告実装の壁

収益化のためにAdMobを組み込もうとしたところ、思うようにいきません。Cordovaベースのフレームワークでは、ネイティブ機能の統合に制約が多く、特にiOSでの広告実装が想像以上に複雑でした。やはりプログラミングの知識がない私には無理なのか?・・・

調べても調べても解決策が見つからず、無料トライアル期間も終わりに近づいていました。このままMonacaに課金しても解決できる保証はない…。

そこで思い切って方向転換を決意しました。

Android Studioへの移行

「Androidならできるかもしれない」

そう考えて選んだのがAndroid Studioでした。Java言語での開発になりますが、広告実装の情報も豊富で、何より公式ドキュメントがしっかりしていました。

結果は大正解。AdMobの統合もスムーズに進み、念願の広告機能を搭載したゲームアプリを無事リリースできました。

Android開発で必要だったこと

Google Play Console登録:

  • 登録費用:$25(買い切り、一度だけの支払い)
  • Apple Developer Programの年間$99と比べると良心的

クローズドテスト: Androidアプリをリリースする際、Google Playではクローズドテストが必須です。これは一般公開前に限られたテスターにアプリを配布し、動作確認やフィードバックを得るプロセスです。

  • 最低12人のテスターが必要(以前は要件が異なりましたが、現在は柔軟に)
  • 14日間以上のテスト期間
  • テスターからのフィードバックや crash report の確認

最初は「テスター12人なんて集まるのか?」と不安でしたが、実際には:

  • 家族や友人に協力してもらう
  • SNSで協力者を募集
  • テスターコミュニティを活用

といった方法で、意外とクリアできました。このプロセスを経て、品質の高いアプリをリリースできたと感じています。

現在の状況:

  • リリース済みゲームアプリ:4本
  • 実装機能:AdMob広告、ランキング機能
  • 開発言語:Java
  • 全てクローズドテストを経て一般公開

Androidでのアプリ開発は軌道に乗り、着実に成果を上げることができました。

しかし、やはりiOSアプリを作りたい

Androidアプリの開発には満足していましたが、iPhone信者としての想いは消えません。

「既存のAndroidアプリをiOSにも展開できないか?」

そこで改めてiOS開発の可能性を調査し始めました。

iPad mini A17 Proでアプリ開発は可能か?

手元にあるのは**iPad mini A17 Pro(258GB)**のみ。Macは持っていません。

調べてみると、iPadでもアプリ開発ができる方法がありました。

Swift Playgrounds 4という選択肢

AppleがリリースしているSwift Playgrounds 4を使えば、iPad単体でもSwiftを使ったアプリ開発が可能で、App Storeへの公開まで完結できるとのこと。

Swift Playgrounds 4でできること:

  • SwiftUIを使ったUI作成
  • iPad単体でのアプリ開発
  • App Storeへの直接公開
  • Xcodeとのプロジェクト共有

一見すると理想的な解決策に見えました。

しかし、現実は厳しかった

詳しく調査すると、いくつかの大きな問題が見えてきました。

1. 既存のJavaコードが使えない

Swift Playgroundsは当然ながらSwift専用。Android Studioで書いたJavaのコードは一切使えず、4つのアプリを全てゼロから書き直す必要があります。

2. 広告統合の困難さ

ここが最大の問題でした。Monacaで挫折したのと同じ理由です。Swift Playgrounds単体では、AdMobなどの広告SDKの統合が非常に難しいのです。

3. 開発環境の制約

iPadのキーボードと画面での長時間のコーディングは現実的ではなく、デバッグツールもXcodeと比べて限定的です。

結論として、Swift Playgrounds 4は学習用途や簡単なアプリには良いが、既存アプリの移植や本格的な収益化アプリの開発には不向きという判断に至りました。

専門家に相談して見えた道筋

この状況を技術者に相談したところ、明確な答えが返ってきました。

「iOSアプリの開発には、やはりMacが必要です」

iOS開発に必須なもの

  1. Mac(MacBook、iMac、Mac miniなど)
    • Xcodeを実行するために必須
    • Windows/LinuxではiOSアプリはビルド不可
  2. Xcode(Macにインストール)
    • iOSアプリのビルド・署名に必要
    • 無料でダウンロード可能
  3. Apple Developer Program(年間$99)
    • App Storeへの公開に必要
    • Androidの$25買い切りと違い、毎年更新が必要
  4. TestFlight(iOSのクローズドテスト)
    • Androidと同様、iOSでも本番リリース前にテストが推奨される
    • TestFlightを使えば最大10,000人のテスターに配布可能
    • Apple Developer Program加入で利用可能(追加費用なし)

コスト比較:

  • Android: 初回登録 $25(買い切り)
  • iOS: 年間 $99(毎年更新)
  • 両対応の場合: 初年度 $124、2年目以降 $99/年

iPadだけでは、残念ながら本格的なiOSアプリ開発は難しいという現実を受け入れざるを得ませんでした。

最適解:Mac + Flutter

そこで提案されたのが、Mac購入 + Flutterという組み合わせでした。

Flutterとは?

Flutterは、Googleが開発したクロスプラットフォームフレームワークです。1つのコードベースでiOS/Android両方のアプリをビルドできます。

Flutterの特徴:

  • 開発言語:Dart
  • ホットリロードで開発が高速
  • UIの一貫性が保ちやすい
  • パフォーマンスが良い
  • Android開発者にも馴染みやすい

Android機能のFlutter対応表

既存のAndroidアプリの機能は、Flutterで以下のように対応できます。

Android機能Flutter対応パッケージ
GridLayoutGridView.builder
SharedPreferencesshared_preferences
MediaPlayer(効果音)audioplayers
Vibrator(振動)vibration
AdMob広告google_mobile_ads
TimerDart標準のTimer

最も嬉しいポイント:広告IDがそのまま使える

Flutterでは既存のAdMob広告IDがそのまま使えるのです!

これは大きなメリットでした。新たに広告アカウントを作り直す必要がなく、AndroidとiOSで同じ広告ユニットを管理できます。

移行の工数見積もり

専門家の見積もりでは:

  • 開発期間: 1アプリあたり1〜2週間程度
  • 難易度: ★★☆☆☆(比較的簡単)

既存のAndroidアプリがシンプルなゲームアプリということもあり、Flutterへの移植はそれほど難しくないとのことでした。

投資対効果の検討

Mac購入には初期投資が必要です。しかし、長期的な視点で考えると:

初期投資:

  • Mac mini:約8万円〜(最安モデル)
  • Apple Developer Program:$99/年(約15,000円)
  • 合計初年度:約95,000円

(既にAndroid開発で$25は支払い済み)

メリット:

  • 4つのアプリ全てをiOS展開可能
  • 広告収益が約2倍(iOS + Android)
  • 今後の新アプリも両OS対応で開発可能
  • iOSユーザーは課金率が高い傾向

参考:プラットフォーム別の特徴

  • Android:ユーザー数は多いが、広告単価は比較的低め
  • iOS:ユーザー数は少ないが、広告単価・課金率が高い傾向

様々な選択肢を検討した結果、来年Mac購入に向けて準備を進めることに決めました。

まとめ:iPadだけでの本格開発は厳しい

この経験を通して学んだことは:

iPadでのアプリ開発は不可能ではないが、制約が多い

  • Swift Playgrounds 4:学習用途や簡単なアプリならOK
  • 本格的な収益化アプリ:Mac + Xcodeが必須
  • 既存アプリの移植:クロスプラットフォームフレームワークが効率的

iPhone信者として、ようやくiOSアプリ開発への道が開けました。

Monacaでの挫折、Android Studioへの移行、そして4つのアプリリリース。この経験は決して無駄ではなく、むしろiOS/Android両対応アプリを開発する基盤になります。

来年、Macを手に入れたら、ついに念願のiOSアプリをリリースできます。その時を楽しみに、今はFlutterの学習を進めていきます。

同じようにiPadでのアプリ開発を考えている方の参考になれば幸いです。

  • 学習目的なら、Swift Playgrounds 4は良い選択肢
  • 本格的に収益化を目指すなら、Mac購入を検討すべき
  • クロスプラットフォーム開発なら、Flutterがおすすめ
  • 既存のAndroidアプリがあるなら、その経験は必ず活きる

長い道のりでしたが、ようやくゴールが見えてきました。iPhone信者の夢、もうすぐ叶います。

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この記事を書いた人

はじめまして、ブログ管理人のちえぞうです。

36年の会社員経験を踏まえ、新たな挑戦の日々を送っています1966年生まれのクリエイターです。

「チェリまほ」をきっかけに始めたブログ運営から、今では動画編集やAIイラスト制作、ゲーム制作まで、デジタルの世界を楽しく探検中。人生の第二幕で、好きなことを仕事にする夢を追いかけています。

在宅ワークやスキルアップのコツ、エンタメ情報など、私の経験と発見をシェアしていきます。同じように新しいことに挑戦している方、「チェリまほ」ファンの方、ぜひお気軽にコメントください!

モットーは「学ぶことに年齢は関係ない。毎日が新しい発見の連続です。」

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