プロローグ:意気揚々とした製品版申請のはずが…
4週間もの間、34名のテスターさんに協力してもらい、フィードバックを集め、バグを直し、UIを改善し、ついに製品版申請の準備が整った。
「よし、アンケートに答えて申請だ!」
そう意気込んでGoogle Play Consoleを開いた私を待っていたのは、地獄の始まりだった。
第一章:「予期しないエラー」という名の絶望
アンケートに丁寧に回答し、考えに考えた文章を満足げに「適用」ボタンをクリック。
「予期しないエラーが発生しました。もう一度お試しください、(792E8AF7)」
え?もう一度。
「予期しないエラーが発生しました」
…まさかね。ブラウザの問題かな?キャッシュをクリア。
「予期しないエラーが発生しました」
シークレットモードで試す。別のブラウザで試す。祈りながらクリック。
「予期しないエラーが発生しました」
Google、お前ってやつは…!
第二章:テスターへの罪悪感タイム
4週間も付き合ってくれたテスターさんたち。彼らはまだアプリをインストールしたまま待っている。
これ以上テストをお願いするのは申し訳ない。
「もしかして…テスターさんにアンインストールしてもらった方がいいのかな…?」
そんな心配までしてしまう始末。いや、でもそれは関係ないはず…よね?
DiscordとXで募集した34人のテスターさんたち。最高スコアまで到達してくれた人。「毎日プレイしてコツをつかんできた」と言ってくれた人。「シンプルで面白い」と褒めてくれた人。
みんなゴメン…開発者がGoogle様と格闘中です…。
第三章:エラーコードという名の暗号
何度目かのチャレンジで、ついにエラーコードが変わった。
「(5C0C5EB5)」
…これは何?呪文?16進数?それとも私へのGoogleからのメッセージ?
必死でググる。Google Play Developer Communityを読み漁る。
結論:誰も知らない。
いや、似たようなエラーで困ってる人は山ほどいる。「予期しないエラー」で検索すると、世界中の開発者の阿鼻叫喚が見える。
「私だけじゃない…!」という謎の安心感。
第四章:改行コード容疑者説
AIとの会話で浮上した新たな容疑者:改行コード。
「そういえば、改行とか箇条書きとか使いまくってたな…」
Windowsのメモ帳に一度貼り付けて、特殊文字をクリーンアップ。おまじないのように作業を繰り返す。
でもダメ。
「■」を削除。「・」を削除。箇条書きを全部ベタ打ちに変更。
やっぱりダメ。
もう笑うしかない。
第五章:文字数という最後のボス
絶望の淵で、ふと思いついた。
「そもそも…文字数多すぎるんじゃない?」
300字推奨と書いてあったから、290字くらい書いちゃってた。改行も含めたら実際はもっと多い。
ダメ元で文章を削りまくる。丁寧な説明を泣く泣くカット。箇条書きを圧縮。230字くらいまで減らす。
そして、最後の「適用」ボタンをクリック。
…
……
「保存されました」
エピローグ:教訓
結局、原因は文字数オーバーだった。
「300字推奨」と書いてあっても、実際の上限はもっと少なかったらしい。エラーメッセージは「予期しないエラー」としか言ってくれない。「文字数が多すぎます」とか教えてくれよGoogle…!
この戦いで学んだこと:
- Google Play Consoleの「推奨文字数」は罠
- 「予期しないエラー」は何も教えてくれない
- 改行も1文字としてカウントされる(たぶん)
- エラーコードをググっても意味はない
- テスターさんは優しいので4週間でも待ってくれる
- 最後は文字数を減らせば大体解決する
そして何より:完璧な文章より、短い文章の方が通る。
テスターさんの中に同じような経験をした方がいらっしゃった。
あとがき
この記事を書いている今、まだ審査結果は出ていない。
もしかしたら「テスターの関与が少ない」と言われて、また落ちるかもしれない。
でも、いいんだ。今回は34人のテスターさんが本当にゲームをプレイしてくれて、15件以上のフィードバックをくれた。最高スコアの記録も残ってる。
次は文字数に気をつける。それだけだ。
教訓:Google Play Console と戦う時は、まず文字数を疑え。
Jump Jump 製品版、近日公開予定(たぶん)・・・
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