きっかけは、新聞のすみっこだった
正直に言います。
ナンプレ、まったく興味ありませんでした。
数字を9×9のマスに埋めていく——それの何が楽しいの? くらいに思っていました。ほんとうに。
ところがある日、何気なく新聞を開いたら、クイズコーナーにナンプレが載っていたんです。暇つぶしにやってみるか、と軽い気持ちで鉛筆を手に取りました。
……30分後、完全にハマっていました。
「この列に3がないから、ここに入るのは……いや待って、こっちのブロックにも3がないぞ……?」
気がつけば夢中で、頭の中がパズルでいっぱい。あの、数字がカチッとはまる感覚。一度味わうと抜け出せません。
でも、最後まで解けなかった
ハマったはいいものの、新聞のナンプレ、私には難しすぎました。
途中まではなんとか埋められるんです。でもだんだん行き詰まって、どこに何を入れればいいのかわからなくなる。消しゴムで消して、また書いて、また消して……。これが結構めんどくさい。
結局、最後まで完成できないまま、その日は終わりました。
悔しかったんです。でも同時に思ったんです。
「途中で休憩しながら、自分のペースで最後までやりきれるナンプレがほしい。」
間違えたらすぐ教えてくれて、初心者でも安心して取り組める。そんなナンプレがあったらいいのに、って。
病院の待合室で見た光景
それからしばらく経ったある日、病院の待合室での出来事です。
隣の椅子に座っていた高齢の男性が、ナンプレの本を真剣に解いていました。ペンを片手に、じっと盤面を見つめて。ときどきうなずいたり、首をかしげたり。
その姿を見て、ふと思いました。
「ナンプレって、年齢関係なく人気なのか……?」
通勤電車でスマホゲームをやっている若い人もいれば、病院の待合室で本を広げているおじいさんもいる。幅広い世代に愛されているパズルなんだ、と改めて気づきました。
よし、作ろう。自分が欲しかった「初心者にやさしいナンプレアプリ」を作ろう。
そう決意しました。
レッドオーシャンに飛び込んでしまった
意気揚々とApp Storeで「ナンプレ」を検索してみました。
……出てくる出てくる。
ナンプレアプリ、めちゃくちゃたくさんあるんです。無料のもの、有料のもの、シンプルなもの、多機能なもの。見渡す限り、ナンプレアプリの海。
完全にレッドオーシャンでした。
正直、ちょっとひるみました。こんなにライバルがいるところに飛び込んで大丈夫なのか? すでに完成度の高いアプリがたくさんあるのに、今さら自分が作る意味があるのか?
でも考えました。
自分が「こんなのがほしい」と思ったアプリは、まだ見つかっていない。間違えたらすぐ教えてくれて、初心者でも安心で、和の雰囲気があって、全国のプレイヤーとランキングで競えるアプリ。
「ないなら作ろう。」
開発者の原点に立ち返って、そう決めました。
一番苦労したのは、まさかのアプリ名
実は一番困ったのがアプリの名前でした。
最初は「数独」を名前に入れようと思っていたんです。でも調べてみると、「数独(SUDOKU)」は株式会社ニコリの登録商標。使えません。
じゃあ他の名前で……と考えるんですが、これがまた難しい。
思いついた名前でApp Storeを検索すると、すでに同じ名前のアプリがある。被らない名前を考えて、また検索して、また被る。この繰り返し。
アプリを作るより、名前を考える方が時間がかかったんじゃないか、というくらい悩みました。
最終的にたどり着いたのが**「ナンプレ道場」**。
「ナンプレ」は「ナンバープレイス」の略で、一般的な名称なので商標の問題なし。「道場」は修行の場という意味で、初心者が腕を磨いていくイメージにぴったり。和風のデザインテーマとも合っていて、これだ! と思いました。
将棋盤のデザインにした理由
デザインは将棋盤をモチーフにした和風テイストにしました。
理由はシンプルで、9×9のマスが将棋盤と同じだったから。木の温かみのある色合いと、駒のような数字パッド。画面を開いた瞬間に「あ、なんか良い雰囲気だな」と感じてもらえたら嬉しいです。
海外のナンプレアプリはクールでモダンなデザインが多いですが、あえて和の方向に振ってみました。レッドオーシャンで戦うなら、何かひとつでも個性がないと埋もれてしまうので。
初心者にやさしく、上級者には歯ごたえを
このアプリで一番こだわったのは、「初心者でも最後まで解ける」 こと。
初級・中級では、間違った数字を入れるとすぐにエラーが表示されます。これなら途中で行き詰まっても、どこが間違っているか一目でわかる。あの新聞のナンプレで味わった「どこで間違えたかわからない」ストレスを解消したかったんです。
一方で、上級はエラー表示なし。自分の力だけで最後まで解く本格派モードです。
そしてオンラインランキング。全国のプレイヤーとタイムを競えます。最初は自分一人で楽しむアプリのつもりでしたが、やっぱり誰かと競えた方が燃えますよね。
さいごに
興味ゼロから始まったナンプレとの出会い。新聞のクイズコーナーから、病院の待合室の風景を経て、レッドオーシャンに飛び込んでアプリを完成させるまで。
振り返ると、なかなか面白い道のりでした。
「ナンプレ道場」、App Storeで無料で配信中です。
ナンプレ初心者の方、昔やってみたけど途中で挫折した方、通勤時間の暇つぶしを探している方。ぜひ一度遊んでみてください。
あなたの「最後まで解けた!」を、このアプリで体験してもらえたら嬉しいです。
開発者: CSclub App Store にて無料配信中
Android版をどうしよう?
14日間、12人でのクローズドテスト!これが結構しんどいです。



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